
「イザール川の朝」A2プリント
2022年10月、早朝5時半のイザール川河岸で撮影した一枚。霧と逆光が重なった15分間だけ現れる光を、Nikon FM2とKodak Portra 400で記録しました。ハーネミューレ「Photo Rag 308g」に出力、エディション10部のうち現在4部が残っています。

Zelm Pixdorfのウェブサイトは、Neue Haas Grotesk(デジタル版)を使用し、ミュンヘンのアトリエで設計されました。写真はすべてLukas Zelmによる撮影、現像はLightroom ClassicおよびCapture Oneを使用。
2014年の秋、Lukas Zelmはミュンヘンの写真学校「Fotoakademie Süd」を修了し、フリーランスとして活動を始めました。最初の仕事は、知人の結婚式の記録撮影でした。報酬はなく、ただ「練習させてもらう」という約束でした。その日、式場の窓から差し込む午後三時の光が新婦のドレスに落ちた瞬間を撮った一枚が、今でもポートフォリオの最初のページに置いてあります。あの光は、どんな機材でも再現できない。だから毎回、光を待つことから始めます。
転機は2018年の春でした。ミュンヘン郊外のスタジオを借りて個展を開いたとき、建築家のMaria Hofbauerが訪ねてきました。「あなたの写真には、余白がある」と彼女は言いました。その言葉がきっかけで、建築写真の仕事が増え始めました。Hofbauerの事務所が手がけたバイエルン州内の集合住宅プロジェクトを三件撮影し、その写真が建築専門誌「Bauform」に掲載されました。それ以来、建築とポートレートと結婚式という三本柱が、Zelm Pixdorfの仕事の軸になっています。
「あなたの写真には、余白がある」その言葉が、すべてを変えた。
— 撮影前に必ず現地ロケハンを行う(ウェディングは2回)
— RAWデータを含む全納品データを5年間クラウドに保管
— 年間の撮影受付件数を最大40件に限定している
— 現像はすべてLightroom Classic + Capture Oneの手作業
— フィルム時代の35mmカメラも現役で使用(Nikon FM2)

2022年10月、早朝5時半のイザール川河岸で撮影した一枚。霧と逆光が重なった15分間だけ現れる光を、Nikon FM2とKodak Portra 400で記録しました。ハーネミューレ「Photo Rag 308g」に出力、エディション10部のうち現在4部が残っています。

建築家Maria Hofbauerが設計したアウクスブルク郊外の住宅を撮影した際の一枚。家具が入る前の、コンクリートと光だけの空間です。ティルトシフトレンズで垂直線を整え、デジタルで撮影後、モノクロに変換しました。エディション10部。

ミュンヘン郊外のある家族のポートレートセッション中に撮れた一枚。依頼された写真ではなく、子どもが庭の水道で遊び始めた瞬間を、気づかれないように撮りました。Fujifilm GFX 50Sで撮影、カラーで出力。エディション10部。
撮影のご依頼、プリントのご購入、その他のご質問は、以下からご連絡ください。通常、2営業日以内にご返信します。
+49 89 4521 8830
お問い合わせはこちら結婚式の翌朝、残るものは花びらの残骸と、写真家への信頼だけだ。ドレスも料理も記憶の中で少しずつ色褪せていくが、写真だけは何十年後も同じ光を保ち続ける——あるいは、保ち続けなければならない。ドイツ国内で結婚式の写真家を探すカップルの多くは、ウェブサイトのギャラリーを眺め、価格を比較し、直感で決めてしまう。しかしその直感の裏側に、確認しておくべき具体的な問いがある。この記事では、契約書にサインをする前に必ず話し合っておくべき五つの論点を、写真家の視点から率直に解説する。
続きを読む →建物が完成した直後、引き渡しの前のほんの数日間だけ、その空間はまだ誰のものでもない。床には足跡ひとつなく、壁には家具の擦り傷もなく、光だけが部屋の中を自由に動き回っている。Lukas Zelmが建築写真の依頼を受けると…
フィルムカメラを家族写真に使うと話すと、たいてい「不便じゃないですか」と聞かれる。確かに不便だ。36枚撮り終えて現像所に預け、一週間後に手にするプリントは、撮ったときの記憶とほんのわずかにずれている。だがそのずれこそが…
自然光を最大限に活かすため、撮影時間帯と場所の選定に時間をかけます。人工照明は、本当に必要なときだけ使います。
ポーズを細かく指定することはしません。会話をしながら、その人が自然に動き出す瞬間を待ちます。
撮影後の現像はすべてLightroomとCapture Oneで手作業で行います。フィルターの一括適用はしません。一枚ずつ、色と光を整えます。
Lukas Zelmは1986年、バイエルン州アウクスブルク生まれのフォトグラファー。ミュンヘンの「Fotoakademie Süd」で写真を学んだ後、2011年から3年間、商業写真スタジオ「Bildwerk München」でアシスタントとして勤務。2014年に独立し、Zelm Pixdorfを設立。結婚式、ポートレート、建築写真を専門とする。建築専門誌「Bauform」への掲載経験を持ち、バイエルン州内の建築事務所や不動産会社との継続的な仕事が多い。休日は自転車でイザール川沿いを走ることと、古いフィルムカメラの収集が趣味。「撮らない勇気が、写真を良くする」が口癖。
ウェディングの場合は、6〜12ヶ月前のご連絡をお勧めします。特に6月・9月・10月は早めに埋まります。ポートレートや企業撮影は、1〜2ヶ月前でも対応できることが多いです。まずはメールで日程の空き状況をご確認ください。
撮影後72時間以内に、プレビュー用の低解像度画像をお送りします。最終的な高解像度データの納品は、ウェディングで3〜4週間、ポートレートで1〜2週間が目安です。現像は一枚ずつ手作業で行うため、この時間をいただいています。
はい、ウェディングパッケージにはRAWデータが含まれています。ポートレートや企業撮影の場合は、オプションとして追加できます(+150ユーロ)。RAWデータは5年間、クラウドストレージにも保管しています。